腐ったリンゴ

概要

 集団に一人でも腐敗した人物・邪悪な人物がいると、集団全体に悪い影響が伝播して集団自体がダメになってしまう現象のこと。よって、そういった人物は、対処ではなく取り除くのが基本。元となった格言は「One bad apple spoiles the barrel.(一個の腐ったリンゴで樽全体がダメにまる)」の模様だが諸説あり。実際、リンゴの腐敗が周囲に及ぼす影響は科学的根拠が存在し、影響をなくすためには取り除かなくてはならない。(「腐ったミカン」とも言う)

割れ窓理論と似ているが、腐ったリンゴは「それまで健全だったなかに一つでも腐ったものを入れると、全部腐るよ」と言うもの。割れ窓理論は「少しでも何かダメなことが発生したら、ちゃんと対応しないと全部ダメになるよ」と言うもの。

IT業界の腐ったリンゴ

ずるい人

とにかく周囲に悪影響。上に対しては調子が良かったりするので、人事考課で高く評価されてしまうと最悪のサイクルへ突入。真面目な人ほど損をするので、周囲もそれに引きづられて、確実にずるく仕事をするようになる。

うわさ話・悪口が好きな人

一人で話している分には本人の責任だが、周りをとにかく巻き込む。そしてその噂はだいたいが悪口。口が軽いことが多いため、何か問題が起きると多くの人が巻き込まれることになる。

仕事の範囲を自分で勝手に決める人

「それ、僕・私の仕事ですか?」が口癖。この仕事のやり方が組織・チームでまかり通ると、真面目に頑張っている人が損をする構図が出来上がり、ちゃんとした人まで仕事をやらなくなる。

仕事をしない人

若手ならまだしも、多くの給料をもらっているのに働かない古参社員だと、頑張っている若手にも確実に伝播し、諦めの境地へ。チームを通り越して部署や会社全体のモチベーション低下に直結。

口を開けばネガティブ発言の人

口を開けばネガティブなことしか言わない人。周囲のやる気と元気、そしてなんとかポジティブ発言をしようとがんばる人の勇気を猛烈に奪っていく。外面は良いので、重要ポストについていたりで厄介。