コップの水理論

概要

 グラスがあります。水が半分はいっています。この状態を見た時、2つの捉え方があります。

  • もう半分 or 半分しか
  • まだ半分 or 半分も

同じ状態を楽観的に捉えるか、悲観的に捉えるかは個人次第であり、ポジティブにもネガティブにもなる。捉え方によって、その後の行動に影響しますよというもの。

似たものに、P.F.ドラッガーの言葉があるが、同じくグラスに半分水が入っていて、

  • 半分入っている
  • 半分空である

のどちらの捉え方をするか。量的には同じであるが、意味は全く違う。よって、取るべき行動も違う。「半分空である」という捉え方ができた時、イノベーションの機会が生まれるというもの。

ここから世の中ではいろんな解釈が生まれているが、抑えるべきは、一つの事象でも捉え方は一つではないと言うこと。そして、捉え方によってはポジティブにもなるしネガティブにもなると言うこと。

IT業界でよく使われるコップの水

まだ●日(●時間)もある!

プロジェクトで期間・時間が足りなくなったり、障害対応で解決までの時間が迫っている時に使われることが多い。焦ってミスリードをしないように、落ち着いて仕事をしようと言う意味合いで使われる。この言葉を使った本人が自身に言い聞かせているケースも多々。

あとは良くなるだけだよ

悪い状態が続き、チーム全員が疲弊している時に、言う人によっては希望の言葉になる。いまの状況の見方を変えると、これ以上悪くならない、今より悪くなっても「悪い状態には変わらない」・・・つまり、今はどん底だよね。焦ってもしょうがないよね。それなら、開き直って目の前のことを粛々とやっていこうぜ!と士気を高めるために使われる。

いろいろ経験できるチャンスじゃん

人が足りない、やる人がいない、タスクが多い。そんな状況で、できる人に仕事を押し付けたい時に、使われるマジックワード。見方によってはそのとおり。「ひとのこころ」と「1日は24時間」が忘れ去られているので注意。屁理屈であることが多い。