説明
自分の考えたことや予想、願望といったことを「絶対にそうだ」「自分は正しい」としたいがために、都合の良い情報ばかり集める。そうではない情報を軽視してしまうこと。
何か大きい買い物をしたときに「失敗した」と思いたくないため、都合の良い情報ばかりを探して買ってよかったと自分を納得させる。推しのホストにいくら冷たくされても、たまの甘い言葉で全てが帳消し。占いで、言って欲しいことばかりに耳を傾け、やっぱりね・そうだよねと信じちゃう。
こういったことは、ITの世界でもさまざま場面で発生します。
IT業界での確バイ
なんとかなる
障害発生時、プロジェクトの遅延、キーパーソンの退職。ネガティブなリスク・影響をしっかりと把握し対処しなければならない状況で、上層部が下に丸投げしたいときに使われる。口だけなので、ほとんどがなんとかなりません。
上司、ご乱心
普段何もしない上司、理解が浅い上司、仕事ができない上司。そんな上司にも、昇進や評価があがるようなチャンスが巡ってきます。上司、がんばります。そう、都合の良い情報だけ集めて・・・。多くの場合、リスク評価はほとんどされません。そんな状態で、実行だけは部下のあなたに。
偉い人が自分のやりたいことを進めるため、一見もっともらしい「情報収集活動」を経て、偏った情報を武器にポジションパワー使う場合もこれ。
あの人、良い人 素敵な人
典型的なケースが、採用面接。ぱっと見の印象だったり職務経歴書を読んで、これまでの経験から「良い人・素敵な人」と決めつけ。面接での十分な会話をせず採用しちゃう。
プロジェクトで重要ポジションが空いてしまい、どうしても埋めなければならない。適任はいない。いないけど・・・あの人、良い人 素敵な人。よし、よろしく!後ほど、後悔がやってきます。
あいつ、やな奴 ダメな奴
上のケースと逆。経営層や一定の役職以上で行われる人事関連の会議でよく見られる。採用したくない人、昇進・昇格させたくない人・・・つまり、「嫌いな人」がいた場合に、本人に都合が悪いような情報だけ並べられる。ワンマンの会社・人事が弱い会社に多い。そんなことを知らずに頑張っている社員が不幸です。恣意的な人事。
怒り
多分、これが一番遭遇率高い。怒り狂い、我を忘れた人は、自分のロジックに絶対的な自信を持ち、それ以外は聞く耳を持たない。いくら本人が間違っていたとしても、建設的な会話ができない状態。お客様、上司がこのゾーンに突入すると地獄。本人のプライドを傷つけずに振り上げたこぶしをどうおろしてもらうか、うまい方法を考えなければならない。自分自身も注意。